アナログな人のお絵描き・創作ブログ

自己流で、自由に色んな絵やイラストを描いたり、たまにシュミの話や雑談をしたり。    ※絵の無断転載やパクリ、ネタ流用などはやめてね!!

大好きだったNHKの人形劇「新八犬伝」

おはようございます。

 

自分と同じ位の世代の人にファンが多かったであろうNHKの人形劇「新八犬伝」。滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」を原作に、大幅にアレンジを加えた奇想天外な人形劇でした。平日の夕方から15分間、二年間連続で放送され、さらに休みが入ると、総集編を放送したりもしておりました。

 

この作品は、「ネコジャラ市の11人」の後番組でした。人気のあった「ひょっこりひょうたん島」よもう一度、とばかりに作られた感じの人形劇でしたが、この「ネコジャラ市~」はぶっ飛びすぎていて私は初期だけで見るのをやめていました。しかし、その最終回は見た記憶があり、その後でやったのか、新番組「新八犬伝」の予告を見て、次のは面白そうだと初回から見始めました。後半は都合があって観られない時も多かったのですが、大好きな番組でした。

 

当時、この人形劇は大ブームになり、私も学校の図書室で原作を子供向きにした「南総里見八犬伝」を借りたり、本屋で色んな「里見八犬伝」本が大量に平積みで置いてあって中身を確認したりはしたのですが、「新八犬伝」とは大幅に話が違ってて(当たり前だけど)。例えば、原作はヒロインの一人だった浜路が、話の初期で亡くなったりしてたんですよね。人形劇では大怪我しても生き延びたので「話が全然違うじゃないか」と思ったりして(苦笑)。

 

人形劇通りの物語の本が出ないかな~と思ってましたら、放送終盤にさしかかった頃に、ようやく「新八犬伝」の本が三冊に分けて発売されました。

 

当時、発売されて購入した本。今も大切に持っています。

NHK放送出版協会・発売。全三巻。

上の巻・表紙は伏姫と犬の八房。

発売時期によって、帯の文章が微妙に違うけれど、これらは初期の物だと思う。

中の巻は「玉梓が怨霊」が表紙。

 

下の巻の表紙は、八犬士勢ぞろい。

開くと、八犬士全員の写真。誰が誰だかわかるでしょうか?

 

下は当時の本だけに収録されている、挿絵(復刻版は全部文字のみ)。

 

下は、中に入っていた小冊子ですが、下の巻には何故か入っていませんでした・・・。

 

この本、その後、二回ほど復刻版が高い金額で再発売されていましたが、今は角川文庫にて全四巻で復刻されたので簡単に手に入ります(安価)。

他に、「新八犬伝」の写真集も復刊ドットコムから復刻されて、今なら手に入ります(ただし、本編写真ではなく、人形の頭部分のみの写真集ですので、念のため)。

放送当時の写真は、昔出ていた「NHKグラフ」の特集でしか手に入らないと思います(大昔、持っている人に見せてもらいました)。

 

さて、TV本編について、です。

話は二年間で長かったのですが、そのわりに最後の八犬士「犬江親兵衛」がなかなか出て来なかったため、彼の印象が一番薄くなってしまいました。

しかも、最終回は八犬士全員が犬になり、円盤に乗って(透明の丸い球?)どこかへ飛んで行ってしまい行方不明に・・・。その最終回には唖然としましたし、観てた人達の語り草になりましたわ(別の意味で、ね)。

 

声優さんは、全部で数名が複数の役を兼任。例えば、近石真介さんは「里見義実」「犬塚信乃」「犬田小文吾」等を兼任。鈴木弘子さんは「伏姫」「浜路」らを兼任、等など。

 

辻村ジュサブロー(寿三郎)さんの個性的な人形とその操演、さらに声優さんの演技、そしてナレーションの坂本九ちゃんの楽しい講談調の語り等、全てが上手く噛み合って非常に面白い人形劇になっていました。

 

そうそう、当時は、よくNHKでも特集番組が放送され、声優さんが顔出しをされたり、辻村さんが登場して人形の説明をしたり、等が何度かあった事を記憶しています。その中で、辻村さんが「犬の八房の毛は「リリアンの糸」」とお話されていたので驚いて、そのお話だけはよく覚えていますね。あと、人形劇自体は途中から番組の最後に視聴者が送ってきた似顔絵やファンが作品にちなんで制作した物等を紹介するコーナーもできました。

 

本編でよく覚えてるのが、初期に登場した「童子こう子酒顛二(どうしこうししゅてんじ)」という山賊の事を小文吾が「どうしたこうしたすってんてん」と呼んだ事で、これはファンサイト「新八犬伝をもう一度見ようよ」に投稿して、「新八犬伝事典」で紹介していただきました(さすがに、小説にはこのセリフは入ってなかったし(笑))。

もう一つ、中盤辺りだったかで、坂本九ちゃんが玉梓に(犬塚信乃が玉梓の乗り移った浜路にコロされかける際に)「犬塚信乃は恋しい浜路の手で。坂本九は恋しい由紀子(奥様)の手で~」って言われたセリフもよく覚えていたので、これも同様にサイトに投稿して掲載されています。

 

当時は高価なビデオで番組を作っていた為、殆どが上書きされて消去されてしまい、数回を残して放送全編を見ることが出来ません。代わりに、現存している一部がDVDで発売されました(廉価版で再発売もされてます)。

それから、「東宝チャンピオンまつり」で一度だけ、最初から芳流閣の決斗辺りまでを再演した新作が上映された事も。製作されたのはその第一部だけで、続編は出来ませんでしたし、これも一度DVDで出ましたが、再発売はされていません。

 

劇場版「新八犬伝」~「第一部 芳流閣の決斗」

 

あと、何年か前にBSのTV放送何周年かの記念番組が半日程、放送された際に、その中で辻村ジュサブロー(寿三郎)さんらが放送時のファンの録音テープ(音源のみ)に沿って、玉梓や他の現存する犬士の人形を再操演した事がありました。そう、玉梓は人形劇の中でも毎回、辻村ジュサブローさんご本人が操演されてらしたんですよね(辻村さんは、残念ながら今年の2月に亡くなられたそうです・・・)。

「我こそは玉梓が怨霊~~~!!」は、本当に強烈な印象で、インパクトがありました。

 

下は、放送中に出たEPレコード。ところがどっこい、レコード版OPは新録で、TV程の勢いはなくゆっくり気味のリズムの上に、出だしのイントロ(太鼓?)の音がTVと全く違います(レコードを初めて聞いた時は「迫力がなさすぎて、TVと音が全然違う!」でした(苦笑))。「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」も九ちゃんのバックコーラスがTVとは違う方達らしいし・・・。

放送終盤(ホントに終わる寸前)に、ようやくカセットデッキを買ってもらい、何とか主題曲と「仁・義・礼・智~」だけはTVから直接録音しました(接続用のコードが無かったので静かに録音したけど、外の音が若干入ってしまった)。それは今も残してあります(後年、NHK人形劇の主題歌ばかりを集めたDVDも発売されたので、出た時にそれも購入しました。映像と言うより、オリジナル音源目当て)。

 

EPレコード・名曲「夕やけの空」も収録!!

「仁・義・礼・智~」の「いざとなったら玉を出せ!」の歌詞で、よくクラスの男子がふざけてましたね~~(大笑)。皆さんの周りでも似たようなことがあったのでは??


昨年、当時ファンが録音したテープが、NHKラジオのアーカイブスにて一部分(一時間弱)、音のみで放送されたのですが、音だけを聴いていてもよくわかるし面白かったので、本当に映像も全話残っていたらな~~、と思わずにはいられませんでした。

 

最後に、私が以前行った辻村ジュサブロー展で購入したクリアファイルと、脚本を書かれた石山透さんご出身の地元・北海道で展示会がされた際に、北海道に住んでいる方に小冊子を送っていただいたのでそれらをご紹介します。

 

クリアファイル。この女性の人形、衣装は全くの別物ですが、伏姫の頭です。

ちゃんと「伏姫」と紹介されてましたが、何故、こんな姿に変更したのかは・・・??

 

近ければ行きたかった北海道のイベント。

石山透と少年少女ドラマの時代」展(2014年)。

人形劇「プリンプリン物語」も、「タイム・トラベラー(「時をかける少女」原作の「少年ドラマシリーズ」第一作・続編もある)」もこの石山透さんが関わっていらっしゃいます。

 

そんなこんなで長くなりましたが、「新八犬伝」について・・・は、「本日、これまでッッ!!」チョン!(九ちゃんの「新八犬伝」での締め言葉)

 

PS:その昔、NHKで現存していた「新八犬伝」の三回分を坂本九ちゃんが紹介するという番組が放送された事がありました。ところが、その2~3か月後に「日本航空123便墜落事故」が起こり、九ちゃんは還らぬ人となりました。同じ年の事だったのでとてもよく覚えています・・・。